ヤマノイモについてです。
2007/09/09 日記<ヤマノイモ>
ヤマノイモ
ヤマノイモ(山芋)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の1種 ''Dioscorea japonica'' の標準和名、あるいは ''D. japonica'' の芋として発達した球根|担根体。ヤマイモ、ジネンジョ(自然生、転じて自然薯)とも。ただし、中国原産で17世紀に日本に移入されたナガイモ ''D. batatas'' やダイショ ''D. alata'' のことをヤマノイモ、ヤマイモと呼ぶことがある。古くは薯蕷と書いてヤマノイモと読んだが、これも本来はナガイモのことである。また、ヤマノイモ属の食用種の総称ヤム (yam) をヤマノイモ、ヤマイモと訳すことがある。''Dioscorea japonica'' は、本州から四国・九州および、朝鮮半島、中国に分布する雌雄異株のつる植物で、細長いハート形の葉を持ち、夏には葉腋から穂状の花序を付ける。果実は大きな三つの陵があり、それぞれの陵が中に種子を含んでいる。種子のほかに、葉腋に発生するむかごによって栄養生殖する。地下には一本の芋がある。芋は地下深くへとまっすぐに伸び、1メートルを越えることもある。地上部の成長にしたがって芋は縮小し、秋には新たな一本の芋と置き換えられる。
採取・栽培
元来は野生のものであるから、山へ行って掘ってくるものであった。ただし、うまいものは他の動物にも魅力がある。たいていの場合、イノシシとの取り合いになり、遅ければ、ほじくり返した跡ばかりを見る。秋になって地上部が枯れる頃が芋の収穫時期である。枯れ残った蔓を目当てにして山芋を探す。芋を掘るには深い穴を掘らねばならないので、なるべく斜面の所を探す。掘る道具としては、大人の背丈ほどの鉄の棒で、先端が平らになったようなものを持つ。蔓が地面に入り込んだところを特定し、その周辺を深く掘り下げてゆき、芋を掘り出す。先端まで掘り出すには注意と忍耐がかなり必要になる。うまく掘り出せた場合、蔓の先端に当たる芋の端っこを残して、穴を埋めるときにこれも埋めておく。そうすれば、来年も芋にありつけるわけである。現在では、畑でむかごから栽培されており、流通は栽培ものが多い。畑の地下深く入る芋は収穫にはむかないので、長いパイプの中に栽培する。
分類
小売店などではヤマノイモ(自然薯)とナガイモを混同して販売しているものを見掛けるが、ナガイモはヤマノイモ(自然薯)と異なり日本原産の野菜ではなく、また山野に野生化することも無い。ヤマノイモとナガイモとでは染色体の数も異なる。
利用法
基本的に、ナガイモと共通である。ヤマノイモとして売られていても、ナガイモであることもある。長く伸びる芋を食用にする。この芋に含まれるデンプンは非加熱状態でデンプン#物理的性質|アルファ化しているため生食でき、すりおろしてとろろにする調理法が代表的。薯蕷、きんとんなど、和菓子の材料にもなる。むかごは主に加熱調理(生食も可)して食用にする。山薬(さんやく)は、本来はナガイモの漢名だが、生薬としては、皮を剥いたヤマノイモまたはナガイモの根茎を乾燥させたものをいう。これは薬局方#日本薬局方|日本薬局方に収録されている生薬で滋養強壮、止瀉、止渇作用があり、八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味丸(ろくみがん)などの漢方方剤に使われる。
類似している植物
ヤマノイモ科の植物は野生種が数種あるが、いずれもよく似ている。ムカゴを作るものもあるが、食用にならないものもあるので、注意が必要である。2006年に高知県で、また2007年には静岡県でグロリオサ(ユリ科の鑑賞用植物)の球根をヤマイモと間違えて食べ、死亡する事故が起こった。葉の形は似ていないが、球根の形状が似ているので注意が必要である。
関連項目
食物アレルギー
麦とろご飯(とろろかけご飯)
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